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専門家による 土地活用コラム

賃貸住宅 特集

賃貸住宅のインテリア術

公開日:2025年6月25日

賃貸住宅のインテリア術
「部屋探しはインターネットで」は、もはや常識。
物件の写真を見て判断されがちな時代です。
そこで写真映えするインテリアを考えます。
この記事は資産活用情報誌「GOOD OWNER」2018年5月号掲載記事をWeb用に2025年6月に再編集した内容となっています。

ミサワホーム

グッドオーナー編集部

写真

賃貸住宅市場は、差別化の時代に。
いかに注目されるかがポイント。

空室増で差別化が必要になっている。

賃貸住宅の空室率が高くなっているというニュースを目にした方も多いのではないでしょうか。現状、築年数が経ち、市場のニーズに対応できなくなった物件に空室が多く存在しています。国土交通省の令和5年度住宅経済関連データを見るとコロナ禍以降、資材価格の高騰もあってか新説住宅着工戸数は横ばいに。そのようななか賃貸住宅の着工数だけが緩やかに上昇を見せています。
少子高齢化・人口減で賃貸住宅の需要は少なくなると思われる方もいらっしゃるでしょうが、逆に世帯数はゆるやかに増加しています。核家族化や未婚シングルが増えることで、人口が減っても世帯数は増えるという現象になっています。
さらに積極的賃貸派という「一生賃貸住宅に暮らす」という考えの方も増えており、現在の「空室率=賃貸経営の将来の不安」という考え方は成り立たないといえるでしょう。これからは賃貸住宅市場で差別化されて、入居者に選ばれる物件づくりが大切です。そのためには入居者がどのような視点で部屋を探しているのかを考える必要があります。
賃貸住宅着工戸数の推移

ピンチアウトで拡大できます

部屋探しは大きく変化。足で探すよりネットの時代。

一昔前は部屋探しをする際、不動産会社を何件も回り、いくつも部屋を見て、少しでも条件のいい物件を探すのが当たり前でした。その頃はいわゆる貸し手市場で、満足できる物件を探すのに大変な労力が必要でした。しかし現在の部屋探しは大きくスタイルを変えています。
不動産情報サイト事業者連絡協議会の2024年「不動産情報サイト利用者意識アンケート」調査結果によると、賃貸物件を契約するために訪問した不動産会社は平均約1.9社。ひとつの不動産会社しか行かなかった入居者も4割以上いるというのが現状です。これは何よりインターネットでの物件検索が充実したことに原因があります。入居者が重視した部屋探しの情報は、インターネットの物件情報サイトでほとんど物件を決め込んで、あとは現地を確認するだけという部屋探しのやり方に変わっています。
つまり、いかに情報サイトで物件を魅力的に見せていくのかが、入居者募集では大切ということ。検索サイトでは、家賃、駅からの距離、広さ、間取りなどを簡単に絞り込むことができます。そして候補として選ばれる可能性を大きく左右するのが物件の写真になります。
グラフ:訪問した不動産会社数は?
グラフ:部屋探しの際に、利用した方法は?

物件の画像が部屋探しを左右する。

物件情報サイトで部屋探しをする際に、差別化の大きなポイントになるのが、掲載されている写真です。アットホームが行った「オンラインでの住まい探しに関する調査2023 賃貸編」によると、部屋探しをする方が情報サイトに求めるものとして、過去にオンラインで住まい探しを経験された方の 23.5%、現在オンラインで住まいを検討中の方の 42.9%の方が、「物件写真の多さ」をポイントにしていると答えています。また写真の見栄えがよいと答えた方も多く、いかに写真が大切かわかります。
ひとつはわかりやすい写真を掲載していること。写真点数を多くして、現地に行かなくても大まかなイメージを掴める内容にすることが大切になります。そして何より大切なのが、物件そのもののインテリア・空間が写真映えするようにつくられているかどうか。色やデザインなど、写真で魅力的に見えるインテリアをつくることが、大きな差別化になるといえるでしょう。
グラフ:不動産会社に求めるものは?
物件の画像が部屋探しを左右する。

ミサワホームが提案するMIAWA Interior Style

キービジュアル。
賃貸住宅も魅力的なインテリアで差別化をはかる時代。ターゲットに合わせた様々なスタイルをご紹介します。

ターゲットに合わせたインテリア提案。

賃貸住宅のインテリアは、誰からも好まれるような無難なものがいいと言われていましたが、現在は少し状況が変わってきました。物件情報サイトの写真を参考にして部屋探しをする現在は、写真で個性が伝わりやすいインテリアにすることが大切になります部屋によってインテリアテイストを変えて、入居者のニーズに対応するというケースも少なくありません。
どのようなインテリアテイストにするかは難しいテーマですが、ミサワホームではインテリアスタイルをいくつかに分類して、入居者の好みに合わせた様々なご提案が可能です。都市型のモダンなスタイルか、暖かみのあるスタイルか。さらにシンプルなスタイルか、装飾の多いデコラティブなインテリアか・・・・。これらをカテゴリー分けすることで、方向性に合わせたインテリアをつくり出すことができます。
ターゲットに合わせたインテリア提案。

洗練されたシンプルなスタイルが人気。

賃貸入居者の多くは、やはりシングルからカップルの世帯です。職住近接型でシンプルなライフスタイルを求める傾向があります。インテリアのイメージとしても、どこか都会的なものが好まれるようです。そのようなターゲットに人気なのがシンプルでモダンなスタイル。
ミサワホームでは「Be Simple」と名付けているインテリアスタイルで、シャープな雰囲気の空間デザインです。壁は白を基調にして、フローリングや建具などとのコントラストを強くすることで、物件情報サイトの写真でも個性が伝わりやすくできることがポイント。間取りとしては、なるべく開放的に空間を使い、間仕切りで空間を自由に分けて使えるようにするなど、フレキシブルな空間提案が人気です。
Be Simple

Be Simple

木のぬくもりのある空間も根強い人気が。

子育て層を狙った物件などでは、木のぬくもりを感じるインテリアも根強い人気があります。木製の家具や、ナチュラルなイメージのカーテンなどが合いそうな空間は、ファミリーや女性に人気のスタイルです。窓の外に見える植栽が映り込むように写真を撮ると、さらにイメージがアップします。
THINK SLOW

THINK SLOW

FINE STANDARD

FINE STANDARD

女性に人気のエレガントなスタイル。

女性シングルの入居者が増えています。女性目線で賃貸住宅のインテリアを考えることも、ひとつの差別化になります左の写真のように、壁紙にパステル調のカラーを採用したり、天井のモールも少しデコラティブなものを採用するなど、リッチでエレガントな空間は女性に人気。まさに写真映えしそうなインテリアです。
女性に人気のエレガントなスタイル。

インテリアの工夫に役立つアイテム

キービジュアル
インテリアは、色や空間、素材など、細やかな配慮・工夫が必要です。ここではそのヒントをご紹介します。

収納を見せるインテリアの提案。

賃貸住宅の入居者が気にする大事なポイントのひとつが収納です。インテリア写真を通して、収納の充実や工夫を伝えることができれば、2重の意味で差別化が図れます。工夫のポイントとしては、「壁」を上手に利用することです。写真では平坦に写りがちな壁に収納の工夫があれば、他とは違う魅力的な空間に見せることができます。
例えば備え付けの棚は、新たに棚を購入する必要がないため、あるとうれしい工夫です。さらに壁にレール式の棚を付けられるようにすれば、便利さに加えてインテリア性も高まります。壁に埋め込むように棚を設置するニッチ収納も、インテリアに変化をつける効果があり、しかも高級感を出すことができます。また、ミサワホームの大収納空間「蔵」 ®も、写真映えする空間のひとつ。
大容量の収納スペースを写真掲載することで、大きな差別化につながります。一般的に賃貸物件の部屋写真には家具や飾りなどは設置しませんが、ちょっとした小物を置いて撮影をすればより魅力が伝わります。

※ 大収納空間「蔵」は、ミサワホームの登録商標です。
※ 「蔵」は居室としての使用はできません。

備え付けの棚

備え付けの棚
入居者にとって備え付けの棚は、うれしい設備のひとつ。デザイン性と利便性を両立できます。

ウォールレール

ウォールレール
壁にレールを設置して、好きな場所に見せる収納を設置できます。

蔵収納

大収納空間「蔵」
住空間を犠牲にせずに大容量の収納が得られる「蔵」は写真からでもその便利さが伝わります。

ニッチ収納

ニッチ収納
壁に埋め込むように棚を設置します。空間に変化をつけ、高級感を演出します。

ワンポイントの色を使うことで写真映えを。

印象的なインテリアをつくる大切なポイントのひとつは「色」です。一般的に、物件紹介写真は家具も何もない空間を写すので、個性を感じないことがほとんです。しかしワンポイントのカラーをつけることで、イメージは大きく変わります。インテリアの世界でよく言われる言葉に「色には費用がかからない」というものがあります。
例えば、アクセントクロスで個性的なカラーを壁の一部につけることは、通常のコストと大きく変わりませんが、見た目の印象は大きく変わります。他にもキッチン廻りに強い色を使ってインパクトを与える手法や、フローリングと壁の色にコントラストを与えて印象を強くするなど、様々な手法が考えられます。賃貸住宅のインテリアを検討される際は、「写真映え」も念頭におかれると良いでしょう。
ワンポイントの色を使うことで写真映えを。

空間のレイアウトもインテリア提案のポイント。

インテリアを考える前提として、空間のレイアウトも差別化するポイントになります。例えば天井の高い空間なら、1階の住戸でも開放感を感じることができて魅力的です。 また、人気のアイランドキッチンなど、レイアウトだけでも印象が変わります。空間レイアウトも含めたインテリアを考えることが大切です。
空間のレイアウトもインテリア提案のポイント。

細やかな打合せの積み重ねで印象は変わる。

賃貸住宅の建築で最も大切なのは、建築費と家賃収入のバランスです。どんなに魅力的なインテリアをつくっても、コストが高くなりすぎて収支が悪くなっては意味がありません。コストを意識しながら、きめ細やかなインテリア打合せをすることは、実に手間のかかる作業ですが、これをないがしろにして計画を進めては、これからの賃貸住宅経営で成功するのは難しいと言えるでしょう。
今でも賃貸住宅のインテリアは、誰からも嫌われない無難なものが多くあります。物件情報サイトを見ても個性を感じない同じような部屋が並んでいます。これはコストはもちろんですが、設計時・計画時の手間を惜しんだ結果でもあるのです。ミサワホームでは、インテリアのきめ細やかな打合せを積み重ね、コストとメリットのバランスを考えたデザインを提案しています。
その積み重ねこそが魅力的な物件、満室経営ができる物件をつくるために必要なことだと考えています。

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