実践編2

入居者から選ばれるプランニング

市場調査の結果をもとに、立地や環境などその土地の特性をいかすには、どういう賃貸住宅にすればいいのかを考え、コンセプトをまとめてプランニングします。
シングルか、夫婦者か、それともファミリーの需要がある地域なのか。シングルであれば女性か、男性か、学生か、社会人か、それとも高齢者か。ファミリーであれば、子どもは何人か。
このように入居者ターゲットを細分化し、イメージ作りをします。
ワンルーム、シングル向けアパートメント、マンション、、戸建賃貸など、ある程度のターゲットを想定して企画をするようにします。
自宅の建替えも必要であれば、併用住宅という選択肢もあります。
賃貸事業は長期にわたるため、なるべく周辺の賃貸物件との競合を避け、間取りや仕様、外観、家賃などで差別化を図り、競争力の高い物件にしておくことが大切です。

「賃貸住宅を建てるのはいいが、借りる人がいなくて空きがでるのが心配」というのが、みなさまの共通の声かも知れません。賃貸住宅経営の理想は、常に入居者があって、満室で稼働していることです。「入居待ちのできる賃貸住宅」がキーワードです。
そのためには、入居者に住みたいと思ってもらえる間取りにすることやニーズの高い仕様や設備を整えた上で、適正な家賃設定をする必要があります。
また、大家さんは自分の資産となる賃貸住宅を建てるわけですから、自分が愛着のもてる建物であり、一番の理解者になることが賃貸事業を成功させる第一歩となるのです。
そのためにも、建築会社と打ち合わせを密にし、よりいい建物を建てるようにいっしよに努力しましょう。
いい建物は資産価値を高めてくれますし、ひいてはいい街づくりに協力していることにもなるのです。